【回顧】2歳女王返り咲き!エリザベス女王杯 2019
返り咲き
春の花が小春日和に誘われて季節でもないのに、花を咲かすこと。人が忘れた頃にポッと花を咲かすこと。
まさにこの言葉がピッタリなレースでした。
幸運の紫の花が約2年ぶりに花を咲かせました。
ラッキーライラックおめでとう!!
と、たまにはくさい入りから。
エリザベス女王杯ってレース名からして好きなレース。今年はこれぞGⅠと思わせるようなドラマティックな結果でした。
1着ラッキーライラック
3歳馬を軽視していけば古馬の筆頭格だったのかもしれないですが、私は内枠というのが引っ掛かり本命にはできず。
あと調教でも直前追い切りはスミヨンが乗ったのですが、若干うるささを見せてたので乗り替わりもどうなんだろうと思い評価を下げてしまいました…。1週前の助手さんが乗った時はすごく良かったのですが。
距離に関しては2200mまでなら許容範囲と思っていたし、むしろマイルは短いくらい。この馬のベストパフォーマンスは中山記念だと思ってて、この時くらい四肢を伸ばしてのびのび走らせてあげるのが理想。それを今回は内枠だし、上手く走れないのではないかと思ったのも間違い。
内をロスなく周り馬にも囲まれず、折り合いも全く欠くことなく上手くレースしてました。一時ピリピリしてる時期もあったので、血が騒いだかと思ったのですが、さすが松永幹夫厩舎。牝馬の扱いお手のもの。
後半の急な加速ラップに乗りながら、直線入ってからポッカリ開いたインをつきました。4コーナー地点でクロノジェネシスより後ろにいたのでさすがの瞬発力としか言いようがないですね。久々にこの馬のキレを見た上がり32.8秒。お見事でした。
2着クロコスミア
この馬はほんといつでも自分の走りをしっかりやる馬。浮き沈みの少ない馬だと思ってます。メンバーが違ってもペースが違っても、己の競馬をやり通しますね。昨年も逃げて、さすがにリスグラシューにつかまったものの、3着モズカッチャンには3馬身差。スローで逃げれれば今年もチャンスありと思いました。
今年は昨年よりも1秒も遅いラップ。
幸運にもラヴズオンリーユーが番手つけたものだから、それ以上前に誰も出てこずスローのまま楽に逃げることができました。レースの早い段階からこれは残るなと思いましたね。特筆することもなく、今回もこの馬のレースをやりきりました。
3着ラヴズオンリーユー
ディープ産駒なのもあるけど、まだ体が華奢な感じを受けました。成長の余地あると思うので、完成しきったらどんな化け物になるか楽しみです。
レースは誰も前に出ていかず牽制しあう中、スピードを抑えきれず出ていってしまいました。デムーロも無理に引かず、そのまま番手で競馬したのは正しい判断だったと思います。
さすがにスローな流れからの淀の坂下りつつのペースアップ。経験の浅い馬には厳しかったのではと思います。直線よれたのは体ができきってないせいなのか、久々分か、バテたのか分かりませんが芝も禿げだしてたのでこの馬には合わなかったと思うし、色々考慮しても3着に入れたのは力ある証拠だと思います。無敗に傷はついてしまったものの、父ディープですら敗北を味わっているのだから仕方ない。
やっぱり調教気になった古馬を追っかけまくった猛時計、あれがこの結果を物語ってたのかな。本命にしてたので何とか3着凌いでくれて良かったです。予想家としてはダメダメですが…。
4着センテリュオ
この馬は京都適性あるし、ルメール乗るしでかなり悩みましたが絶対的な能力が他に印つけた馬と比較したら足りないと思ったので買い目からは外しました。
ですが、道中は終始手応えよく、ルメールも早いうちからスローな流れを見越して早めにポジションとりにいきラストもいい伸びてこようとしました。前走の新潟記念の直線が案外だったので、直線長いコースよりも一瞬のキレを問われるコースの方がいいかしれません。GⅠでスローとはいえ、これだせやれたので牝馬戦線では今後も要注目点の馬だと思います。
5着クロノジェネシス
一番ガッカリしたのと同時にやっぱり北村友だなと落胆しました。まぁ2200mが適距離とも思えないし、これまであまりスローで走っていないのでそこは気になりましたけどね。タフな流れになって味の出る馬かなと。上位組のトビの大きさと比較すると成長したとはいえダイナミックさ欠けますね。
レース間隔つめたのも初めてだし、色々いい経験になっていけばと思います。いよいよ3歳世代弱い説が濃厚になりそうな気配…調教よく動いていたことを評価したのですが、それが逆に良くなかったのか。前走より明らかに状態上向いてると思ってました。
では!